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060 企業経営に必要なのは「徳」である

2019/12/19/(木)

060 企業経営においても、長く反映を続ける企業をつくりあげていこうとするなら「徳」で治めていくしか道はないと私は考えています。と稲盛さんは言われます。

 

 「徳」と一般に言われている人の営みはどんな内容なのでしょう。漢字の成り立ちからは、「まっすぐな心で人生を歩む意」。また百科事典では「哲学・宗教の中心的課題の一つ。論理的、道徳的善に対する意志の恒常的思考性、ないしは善を実現する恒常的能力をいう」「儒教では、仁、義、礼、智、信の五常を総称して徳という」とあります。脳科学的に考えると動物には、「徳」はほとんどない(よく訓練された犬にはあるかもしれない)ので、「徳」は大脳新皮質、とくに前頭葉の機能でしょう。とくに善を判断し、選択するには高度な前頭葉の情報処理が必要です。これは人として正しい心や利他を志向することと同じことだと思われます。

 

ここまで読み進めてきて、本書全体に徳という大切な考え方が説かれていると思います。本章では中国人経営者に「徳」に基づく経営哲学を解かれたとありますが、「徳」が通じる人間、反対に「徳」が通じる国があるのではないかと思うのです。「徳」が通じない相手も間違いなく存在している。その場合にはどうすればよいのでしょうか。これから考えていくテーマです。

Y.H.C.矢山クリニックの今朝の輪読より(書籍:稲盛和夫著 魂の言葉108