記

記事詳細

ヨーロッパセミナーで考えたこと

2015/09/05/(土)

 ブログも少し夏休みをいただいていました。

 今回より和歌に気持ちをこめて書いていきます。


「神ありや、なしやと悩むときもあり そを見極めるアタマ持ちたし」


「迷いこそ努力のあかし 真剣に生きる人 みな迷うものなり」


 クリニックのお盆休みを使って、スペインに気功セミナーのため一週間程出かけてきました。気功セミナーはフランス在住の武道家時津賢児さんが主催したもので、過去フランスやイタリア、スイスなどで行われ今回は19回目でした。参加者も年々増えて今年は90名もいました。時津さんは空手を出発に太極拳にも精通しており、私が創った矢山式気功を武道に取り入れて、自らを成す道を自らつくり、それによって自らを成長させる武道「自成道」を創っています。パリ大学を卒業され、社会学の助教授の資格をもつインテリでもあります。

今回のテーマは気功を通じて合気の本質に迫りたいというものでした。

私は長い間空手をやっていましたが、現在は合気道にはまりまくって、医師の仕事をしている時間以外は、たいてい合気のことを考え研究しています。ナゼッテ、それはおもしろいから。こんなおもしろいものは今までの人生の中でなかったくらいおもしろいものです。私の合気の師匠は松葉一路さんと言って本業は日本一の賞を何度も取った刀匠です。とてもフランクな方で、「エッ、そんな極意をそんな初心者に教えてもいいんですか」というくらいなんでも教え、体で示してくれます。松葉流の合気の特長の一つに、技を成り立たせる元になる技から練習していくことがあります。これは数多くある合気の技を因数分解すると、六つの元技になり、その六つの元技をマスターすると、あとは運足による体の転換を加えるとどんな技も使えるようになるというものです。

六つの元技には名称があって、「(てん)(しょう)」、「溶沈(ようちん)」、「波力(はりょく)」、「螺風(らふう)」、「()(どう)」、「天地気結(てんちきむすび)というものです。それぞれを全部解説するのは私の任ではありませんが、人間の脳はあるコンセプトが明確に認識され形成されると、それがないときよりはるかに速く能力が上がるようです。その意味で、この六つの元技は合気習得のための超高速の乗り物といえます。

今年のスペインのセミナーでは、この六つの元技のうちの「天地気結」を気功的に西欧の人に伝えることが可能かどうかというのが、自分の中のテーマでした(続く)