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E・キューブラー・ロス博士について

2016/02/22/(月)

 2004年に亡くなる9年前の1995年に脳梗塞になりました。それまで多くの末期患者と向き合い心の安らぎを与え続けていたロス博士の姿から想像しにくい怒りや錯乱がみられたそうです。最後の本「ライフ・レッスン」には、「私は神に『あなたはヒトラーだ』と呼びかけた。まるでヒトラーだと言ったのに神はただ笑っていた。40年間、神に仕えてきて、引退したら脳卒中の発作が起きた。何もできなくなり、歩くことさえできなくなった。だから私は烈火のごとく怒って神をヒトラーと呼んだ」とあります。さらに「私は怒った。何を見ても、誰に会っても、無性に腹が立った。神にさえ怒りをぶつけた。ありとあらゆる名前で神をよばわり、悪口雑言を吐いたが、頭上に雷は落ちなかった。怒りの段階を含む『死とその過程の五段階』に関する私の理論は、長い間数多くの人から賞賛されてきた。しかし、私自身がその怒りの段階に入った時、知人の多くが目の前から姿を消した。友人の少なくとも75%は去ってしまった。マスコミ関係者でさえ、怒りのせいで『いい』死の準備をしていないと言って私を非難した」とあります。しかし最後は2人のお孫さんに会うことが大きな喜びとなり、家族の愛に囲まれて受容のプロセスとなり、亡くなられたそうです。

 学問的に確立した、死の過程の五段階をまさしくロス博士は御自身でたどられました。

 これもまた爐澆瓦箸吻畛爐砲たと思えます。「神に悪口雑言を吐く」というロス博士の態度について少し考えてみます。(つづく)