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E・キューブラー・ロス博士の死生観について 2

2016/03/05/(土)

 ヨーロッパの人たちと我々日本人の人間観がどうも根本のところで違っているなと感じたのは、ヨーロッパ気功セミナーを通じてでした。気功に関心を持たれたフランス在住の武道家・時津賢児さんに呼ばれて、ヨーロッパ気功セミナーも18回を超えました。時津さんは、一橋大学を出た後、パリ大学に通いながら空手の修行と指導を続けてこられた方です。武道とは人類にとってどんな意味があるのかを修行と思索を通じて追究されてこられたとうかがいました。フランス語の本も10冊以上も出していて、フランス語はパーフェクトと弟子の方々が言っていました。その武の道の追究の過程で、気の研究に入っていかざるを得なくなり、私の書いた「気の人間学」を読んでいただいたのが縁の始まりでした。そんな時津さんのお弟子さんたちは、フランス、イタリア、スペインポルトガル、カナダ、チリ、アメリカなど世界中におられ、しかもピアニスト、テレビ局の部長、銀行の上部職員、大学教員、弁護士、国会議員などインテリジェンスの高い人が多いようです。この人たちに気功を教えてきたのです。気功には自分の体の気を上手に巡らす方法と、天地の気を体に取り込んで巡らす方法があります。自分の気を巡らす方向は「小周天法」といい、これを教えると全員喜んで熱心に練習されます。しかし、「大周天法」という天地の気を取り込んで体内に巡らす訓練に対しては、何かノリがよくないのです。とくに、それを感じたのは「天地の恵みありがとうございます」という言葉を使ってイメージする方法を教えたときのことでした。この言葉をフランス語に訳すのにフランス語パーフェクトの時津さんが困って何人かの人たちと相談しているのです。後で事情を聴くと、「天地の恵み」というはっきりしたコンセプトがフランスにはないというのでした。日本人なら「天地の恵み」と言えばだれでも「天地の恵み」という概念が頭の中に生じると思います。しかしそれに相当する概念が明確にはないとのこと。

 ウーン、しばらく考えこんでしまいました(つづく)