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クリーンアップメディスンが始まる5

2018/03/12/(月)

医学の診断と治療は仮説と検証


リウマチについて「なぜなぜ分析」をしてみました。わかりやすく夢の話にしましたが、本質は間違っていないと考えています。

医学においての診断は、仮設を立てるということです。その仮説を検証することが治療ということになります。そして治療によって病気が治癒すれば、その仮説検証の流れが真実、または真実に近いと言ってよいのです。

病気が治癒するということは、症状を抑える薬が全くなくても症状消えて、患者さんが楽になるということです。リウマチは症状を軽減する薬はたくさんありますが、それをやめると痛みが再発しますし、途中でその薬が効かなくなり、さらに強い薬を加えていかなければいけないことがほとんどです。リウマチや膠原病を広くまとめて「自己免疫性疾患」と呼びます。「自己免疫」という言葉は自己の生体防御能力という意味で使う方がいますが、免疫学を専攻した人間からいうと、これは間違いです。「自己免疫」とは、自己の免疫システム(マクロファージ、リンパ球や抗体など)が自分を攻撃している状態のことを意味しています。したがって自己免疫性疾患とは自分の兵隊が自分の体を攻撃して生じる病気という意味になります。


 自己免疫疾患を「なぜなぜ分析」してみる


 自分の兵隊が自分を攻撃している???

なぜだろう


1.自分の兵隊が狂気となって自分の体を攻撃している可能性

2.自分の兵隊は真剣に自分の体の中の異物を取り除こうとしている可能性


 世界中のリウマチの治療は、1.の仮説に基づいて治療を行っています。免疫抑制剤や生物学製剤はまさしくリンパ球の働きを抑制し、リンパ球の出すサイトカインの作用を止めるものです。この仮説が真で、治療法が真なら治癒が生じるはずです。しかしそうなっていません。そしてリウマチの医療は

1.この病気は治りません。

2.したがって、できるだけ症状を軽くし、

3.できるだけ副作用を少なくし、

4.できるだけその期間が長くなるようにする。

というのが基本戦略となっています。


 自分の兵隊であるリンパ球は狂っているわけではなく、真剣にまじめに働いていると考えたなら、治療法はすべて違ったものになってきます。そのあたりを青年医師が見た夢の中で現しているのです。ではその仮説に基づいて治療したなら治るのでしょうか。


治ります。

 

Y.H.C.矢山クリニックにリウマチで受診された方にまず知ってもらいたいことは「リウマチは治癒する病気です」ということなのです。

 

患者さんの体験記「リウマチにさよなら」片岡信子著 舵社刊 を興味のある方はお読みください。